【サークル報告】法則化海峡特別支援教育サークル第30回例会

TOSS海峡の沼田佳奈です。
第30回法則化特別支援教育サークルの報告です。
森町の支援員の千葉圭一先生も参加して下さいました。
【期日】
平成27年8月16日(日)13:30~15:30
【場所】
森町公民館
【参加者】
6名(長田、渡邊俊郎、渡邊里弥、山本昇、千葉圭一、沼田)
【内容】
1.向山一門夏合宿レポート検討
(1) 渡邊俊郎「エビデンスベースの向山型分析」
向山型算数のコード宣言型100について。岡本浩一著「上達の法則」をもとに向山型算数とは何か・どのような授業なのかを100挙げた。レポート報告の持ち時間は10秒と長田先生と昇吾先生の話に驚き。
(2)渡邊俊郎 「北海道森町・社会貢献活動を通じてのつながりを創る」
今年1月に行われた、森町の「もりっこまつり」にTOSS海峡が初参加。
昨年2月に森町の大沼にてシニア合宿を開催。続けて子どもゆめ基金に応募、認可され「子どもチャレラン大会」を行った。
打ち合わせの席で、TOSSの紹介ならびに教師が社会貢献活動をすることの意義をお話しさせていただいた。
小学生の子どもをもつお母さんから「保護者としてサークルに参加したい」、女性団体協議会の方から「先生方が初めて参加してくれるのだから盛り上げていきましょう」など、地域の保護者や地域の方からTOSSへの応援の声を頂く。
(3)長田 「エビデンスベースの向山型分析 認知心理学による分析」
視覚情報と聴覚情報を統合させどの子も熱中するシステムを作り出す授業構造から、自己スキーマなどを高め変容・発展へと高めていく一連の流れをまとめたコード。このコードに当てはめると、全生研の「ボロ班」など「何となく」よいとされていたものが、法則化以降急速に衰退した理由が分析できるという話になった。
2.模擬授業
(1)山本 「くりあがりのあるたしざん」
教科書挿絵のどんぐりが入っている箱に注目した意見が続々。「なぜ3個と2個なのに2個と1個しか見えないのか」という考えに山本先生からは数え足しを防ぐために敢えてどんぐりを隠しているのでは、という分析に納得。また「カードを使ってたしざんをつくろう」の扱いについては、繰り上がりのあるたしざんができる子どもが40人いれば10人くらいはいるであろうから、できる/できないではなく「今まで学習したかどうか」という視点でさらっと流すとのこと。
教科書を使って授業をすることの奥深さを学んだ。
(2)渡邊里弥 「ひらがな」
1年生 自閉傾向のある知的障害児1名の学習。フラッシュカードをめくる際は言葉を削る、絵―文字―めくる、の一連の動作、1対1学 級におけるコンテンツの扱い方など、「基本のき」をじっくり学んだ。
(3)渡邊俊郎 「風船がおりてきました」
有名な分析批評の実践。話者はどこにいるか、の図でA(上)B(真ん中)C(下)の選択肢の他にもある、という意見に対する応対についての他、「Bもあり得る」という意見に対し、崖を描いて崖に立って下を見下ろしているのか/崖の下にいて上を見下ろしているのか、に修正するとどの子も答えやすい(=自分の意見を発表できる)という修正案が出された。
今までの有名な実践も常に改良されていく。
3.セミナー報告 「第2回しあわせセミナー」
山本先生が8日(土)札幌で行ったセミナーをプレイバック。職場の信頼を得るための仕事の仕方を学んだ。
真面目にやることと効果は必ずしも比例するものではなく、ピ−クパフォーマンスを最大限にするにはむしろちょっと不真面目な要素があった方が効率が良いという話も出た。「人望とはスキルである」という言葉が印象深かった。必ず相手を大切にするという山本昇吾先生の底にある思想を忘れずに仕事をしていきたい。
次回サークルは9月5日(土)森町公民館で予定しています。
参加希望者は渡邊俊郎w.1046@abelia.ocn.ne.jpまでご連絡ください。
by tosshkd
| 2015-08-16 13:30
| 【渡島・檜山】